エミューは、オーストラリア全域の拓けた砂地や草原などに生息している「飛べない鳥」です。オーストラリアの先住民であるアボリジニは、その食肉を食べ、羽根を衣類に使うなどし、その中でもエミューから採れる油を保湿剤や、虫刺されの傷の治療などに使っていました。そういったことに着目された現在、オーストラリアの医療製品規制庁が正式に医薬品(抗炎症薬)として承認し、その効果と可能性は世界的に非常に注目され、今もなお研究開発が進み様々な分野での活躍が期待されています。

脂肪酸組成

エミューオイルの脂肪酸組成は、ヒトの皮脂組成と非常によく似たバランスで構成されており、肌への親和性が非常に高いため、ヒトの肌にとって効率の良い保湿が期待できます。そのため、スキンケア系の化粧品と相性が良く、酸化しにくい性質もあることから、汎用性が高く扱いやすい性質を持っています。

オレイン酸

リノール酸

パルミチン酸

ステアリン酸

オレイン酸とは、オメガ9に属する一価不飽和脂肪酸です。酸化しにくい性質を持っており、品質の維持にも重要な役割を果たしています。
リノール酸とは、オメガ6に属する多価不飽和脂肪酸です。人間の体内で作ることができず、ヒトの肌を正常に保つために欠かせない脂肪酸です。
パルミチン酸は飽和脂肪酸のひとつで、その抗酸化作用が油の品質を安定させると共に、シワ・シミの改善に期待できる性質を持っています。
ステアリン酸は、飽和脂肪酸のひとつで、肌の水分量を保つためのバリア機能をサポートし、肌の老化トラブルを防ぐ役割ももっています。

全ての工程を日本で行う純国産エミューオイル

当社の取り扱うエミューオイルは、純国産品です。生体の孵化、飼育から始まり、解体から加工に至るまでを国内の工場で完了しております。徹底した衛生管理のもと、エミューはオイル以外にも食肉用、装飾などに使える羽根など、様々な分野で活用されています。

エミューオイルの使用用途一例

ヒトの皮脂組成と似た性質、酸化しにくく品質が劣化しにくいその特徴を生かして、様々な製品に使用されています。

●エミューオイルの新たな可能性
現在は主に美容関係の材料として多く使われていますが、抽出した脂肪酸からサプリメントを作ったり、抗炎症作用を利用した皮膚炎治療薬の開発など、新たな分野での活躍が期待されています。
化粧品表示名称エミュー油
英文名EMU OIL
CAS No.158570-96-8
INCI名EMU OIL