ハーブや柑橘類、木などから抽出された、強い芳香を持つ抽出液です。天然物ならではの豊かで繊細な香りで、様々な商品の香料として使用されています。また、それぞれのもつ様々な性質・成分が、香りだけに留まらず、医薬品や浄化、虫除け原料等としても幅広く使われています。
HERBAL
香草や薬草、花から抽出されたグリーン系・フローラル系の香り
CITRUS
柑橘類の果皮より主に抽出された、トップの強い爽やかな香り
WOODY
木の幹、葉、樹皮、樹脂などから抽出された、木様の深い香り
学名Cananga Odorata
産地マダガスカル
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称イランイラン花油
イランイランの名は、タガログ語で「花の中の花」を意味するalang-ilangに由来しています。豊富で鮮烈な香気成分を含み、力強い芳香性があります。官能的でセクシーな香りと言われる精油の代名詞はイランイランと言えるでしょう。その理由としてリラックス性のある香りでは無く、刺激作用を持っている洗練された香りであることも大きいでしょう。また、エクストラ、ファースト、セカンド、サードとグレードが分かれているのも特徴ですが、ファースト以下を分類しない「コンプリート」として、多くが使用されています。
学名Origanum vulgare
産地ハンガリー
抽出部位葉、花
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ハナハッカ油
オレガノは、イタリア、スペイン、ギリシャ料理などに使われるハーブとして世界的に親しまれています。和名を「ハナハッカ」別名「ワイルドマジョラム」とも言われるように、オレガノの精油は力強い清涼感と刺激性のある香りが特徴で、青さとスパイシーさを感じることができます。古くは薬用としても使用されていた事もあり、リフレッシュしたいときには特におすすめの爽やかな香りです。
学名Cymbopogon nardus
産地中国
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称コウスイガヤ油
シトロネラはイネ科の植物で、世界的にスタンダードな香料植物です。レモンのような爽やかな香りとグリーン系の香りが混ざった山椒にもよく似た香りです。シトロネラールを多く含むことから虫除け用のハーブとしても有名で、シトロネラの精油を含んだ、ペット用の虫除けスプレーなどが多く発売されています。爽やかな香気はリフレッシュしたい時などにおすすめの精油です。
学名Pelargonium graveolens
産地中国
抽出部位全草
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ニオイテンジクアオイ油
ゼラニウムの精油は、「ニオイテンジクアオイ」という植物から抽出することができる、フローラル様の中にもグリーンを感じることのできる薔薇のような香りの精油です。薔薇の精油は抽出が困難であるため、アブソリュートであったとしても非常に高価なものとなります。別名「ローズゼラニウム」とも言われるように、薔薇の香りの代用品として、広く活用されています。
学名Melaleuca alternifolia
産地オーストラリア
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ティーツリー葉油
アロマテラピーの世界では、非常に多く使用されているのがこのティーツリーの精油です。ティーツリーの葉を蒸留して抽出されるその精油は、ほぼその全てをオーストラリアで生産されています。古くはオーストラリアの原住民であるアボリジニが、その薬効を認め、常備薬としても活用していましたが、今では世界的にその抗菌作用・抗真菌作用・抗ウィルス作用などが改めて注目されています。
学名Mentha canadensis
産地インド
抽出部位全草
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ハッカ葉油
ハッカ油は、和薄荷を水蒸気蒸留したときに抽出される薄荷脳(薄荷結晶)の副生産物として製造される和薄荷の精油です。その特徴のある唯一の清涼感を持つ薄荷脳やハッカ油は、食品・化粧品・雑貨工業品・医薬品・煙草類他、あらゆるジャンルにおいてその効果を発揮し、様々な商品において欠かせない香料となっています。我々の日々の生活の中では一番身近に感じることのできる香りといえるでしょう。
学名Salvia Apiana
産地アメリカ
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称サルビアアピアナ油
ホワイトセージは、ネイティブアメリカンの人々が、その伝統的な祈祷や儀式の際に用いられてきたハーブです。スマッジングと呼ばれる、お香のように火を付けその煙が空間を浄化する儀式がありますが、精油は葉と違い、火を付けずともその香りが空間に立ち込めるので、手軽に浄化できるとして高い人気があります。また、フランキンセンスやサンダルウッドのような、浄化に使われる他の精油との香りの相性も良く、純粋に香りとしても広く親しまれています。
学名Eucalyptus globulus
産地中国
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ユーカリ葉油
ユーカリプタスは、700を超える種類をもつ非常に丈の高い樹木です。グロブルス種は栽培がしやすく安定性があるため、ユーカリの精油としては一番スタンダードなものとなります。ユーカリオイルの抗炎症性・抗ウイルス性は有名で、昔からうがい薬や咳止めとしても使用されてきました。アロマテラピーとしては、グリーン調の爽やかな香気が、集中力を高めてくれると言われています。
学名Eucalyptus citriodora
産地オーストラリア
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ユーカリシトリオドラ葉油
オーストラリアが原産地であるユーカリシトリオドラ。この植物の葉は、レモン様の甘みのある爽やかな香りがすることから、別名「レモンユーカリ」とも言われ、グロブルス種よりも強く爽やかな香気が特徴です。グロブルス種の主成分は1.8シネオールであるのに対し、シトリオドラはシトロネラールが主成分となっているため、虫除け用の精油としても広く使われています。
学名Lavandula intermedia
産地スペイン
抽出部位花、葉
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ラバンデュラヒブリダ油
ラバンジンとは、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種で、その中でもスーパーは、一番真正ラベンダーに香りが近く、花の香りが更に強く出ているのが特徴です。他にもグロッソやアブリアリスなどもありますが、カンファーや1.8シネオールの成分を多く含むため、爽やかなカンファー調の香りがするため、リラックス効果を主としたアロマテラピーであるならば、このスーパーがおすすめです。
学名Lavendula angustifolia
産地ブルガリア
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ラベンダー花油
エッセンシャルオイル(精油)の代名詞ともいえるのがこの真正ラベンダー。その高貴なフローラル調の香りは、リラックス効果のある精油としてはあまりにも有名で、心身ともに鎮静させ、安眠効果等を得ることができると言われています。その効果から、シャンプーやボディソープなどの身近な化粧品の香料として広く使われています。また、シトラス系の精油との相性が抜群で、トップの強い香りを柔らかく穏やかな香りに調和してくれます。
学名Cymbopogon flexuosus
産地インド
抽出部位全草
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称レモングラス油
レモングラスは、レモンの香味成分であるシトラールを多く含み、それを分留させるための原料として重用されてきました。その名からも分かるようにレモン様の香りのするハーブで、アジア料理やハーブティーに良く使用されています。刺激が強い為、マッサージオイルなどには向いていませんが、その爽やかな香りが気分を晴れやかに、前向きな気持ちにさせてくれます。また、虫除け精油としても広く使われています。
学名Rosmarinus officinalis camphoriferum
産地インド
抽出部位全草
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ローズマリー葉油
ローズマリーは、肉料理などに使われるハーブとして非常に有名で、香り付けや臭み取りなどに利用されています。その精油の香りは頭をスッキリとさせ、集中力がアップし、記憶力が増進されるとも言われ、相性の良い柑橘系の精油とブレンドして、仕事や勉強の効率アップのアロマテラピーとしておすすめです。ローズマリー油は、精油成分の構成が顕著に異なるケモタイプと呼ばれ、カンファーの含有量が多いタイプがこのローズマリーカンファー油となります。
学名Citrus paradisi
産地アメリカ
抽出部位果皮
抽出方法圧搾
化粧品表示名称グレープフルーツ果皮油
グレープフルーツは、文旦とオレンジが自然交配して出来た柑橘類で、まるでブドウの房のように果実が枝に生っている様からそのように名付けられました。また、ホワイト・ピンク・ルビーの3種の果肉があります。そのグレープフルーツの果皮から抽出することのできる精油は、みずみずしい酸味と柑橘類の甘さと苦味をしっかりと感じることができます。
学名Citrus Aurantium Dulcis
産地ブラジル
抽出部位果皮
抽出方法圧搾
化粧品表示名称オレンジ果皮油
食用の柑橘類として世界で圧倒的に人気のあるものがこのスイートオレンジです。その果皮より抽出される精油はリモネンを90%以上含んでおり、香りの良い洗浄成分としても使われることがあります。その香りは果実そのままの甘いオレンジの香りが際立ち、万人受けする心地よい香りはリラックス効果も高く、ラベンダーの精油との相性は抜群で安眠効果のある組み合わせとして広く認知されています。
学名Citrus bergamia
産地イタリア
抽出部位果皮
抽出方法圧搾後、蒸留
化粧品表示名称ベルガモット果実油
生産の90%がイタリアとなるベルガモットは、オレンジやグレープフルツと比べて非常に苦味が強く、生食や果汁飲料には使われていません。紅茶のアールグレイから感じるシトラスの香りはこのベルガモットが使用されています。その果皮から抽出される精油の香りは、果汁ほど苦味を感じるわけでは無く、穏やかで気品を感じさせるシトラスの香りです。こちらは光毒性を持つフクロマリンを多く含むベルガプテンをできる限り取り除いたものとなります。
学名Citrus Aurantifolia
産地イタリア
抽出部位果皮
抽出方法圧搾
化粧品表示名称ライム果皮油
ライムはレモンと比べて酸味が少し弱く、苦味の強い柑橘類です。その苦味はお酒との相性が良く、ライムを使用したカクテルが多数存在しています。また、豊かな香りは清涼飲料水とも相性が良く、炭酸飲料の香り付けとしても使われています。ライムの果皮から抽出された精油は清涼感のある精油との相性が良く、リフレッシュ効果感じることができます。また、抗菌作用からくる消臭効果もあります。
学名Citrus medica limonum
産地イタリア
抽出部位果皮
抽出方法圧搾後、蒸留
化粧品表示名称レモン果皮油
鮮烈な酸味が代名詞でもあるレモンは、各種料理、お酒、飲料、菓子類など、ありとあらゆる食品に使われている柑橘類です。果皮から抽出される精油は、その高い抗菌性から洗剤の原料としても使われています。すっきりとした酸味と甘みを感じさせるその香りはストレス緩和や、集中力をアップしたいときにおすすめで、ローズマリーなど、爽やかなグリーン系の精油との相性が抜群です。こちらは光毒性を持つフクロマリンを可能な限り除去したものとなります。
学名Bursera Grabeolens
産地エクアドル
抽出部位木部
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ブルセラグラベオレンス木油
「聖なる木」と呼ばれているのがこのパロサント。南米原産のこの香木は、火を付けて焚くことによって、邪気を払う浄化の役目も担っていました。火を付けずとも感じる、甘くスモーキーな香りが特徴で、その木から抽出される精油の香りは、香木の香りをそのまま感じさせる濃厚さを持ち合わせています。浄化用としてだけでは無く、リラックス効果のある深い香りが心を優しく癒します。
学名Chamaecyparis Obtusa
産地日本
抽出部位木部
抽出方法減圧温熱循環 / 水蒸気蒸留
化粧品表示名称ヒノキ油
日本では馴染の深い高級建築木材として使用される檜。香木と言ってもいい程の豊かな香りは、住居だけでなく、お風呂や雑貨品の材料としても広く親しまれています。檜の芯材より抽出している精油なので、花粉症の方も安心してお楽しみいただけます。こちらでは、2種の抽出方法のご用意があり、水蒸気蒸留法で抽出されたものは、トップの強い檜の爽やかな香りをお楽しみ頂けます。減圧温熱循環法で抽出されたものは、水蒸気蒸留法に比べて非常に濃厚で深い香りをお楽しみ頂けます。
学名Thujopsis dolaburata
産地日本
抽出部位木部
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称アスナロ木油
青森ヒバとは、青森にその多くが栽培されているヒノキアスナロの通称です。ヒバに含まれる豊富なヒノキチオールが、シロアリ対策にもなるとして、建築材料としても多く使われています。また、蚊などに対する害虫の忌避効果もあるとされ、その精油は虫除けグッズの原料としても多く使われています。香りは檜に似たウッディな香りですが、檜よりもより深く濃厚な香りを感じさせます。
学名Boswellia Caterii
産地ソマリア
抽出部位樹脂
抽出方法水蒸気蒸留
化粧品表示名称ニュウコウジュ油
フランキンセンスはオリバナム(乳香)と呼ばれ、ミルラ(没薬)と並び、代表的な薫香剤です。フランキンセンスという呼び名は、古いフランス語で「醇正な薫香」という意味の「franc encense」に由来します。古くより、空間を浄化する聖なる香りとして焚かれていました。その精油はウッディでスパイシーな香気を持ち、気持ちを穏やかに保ち、リラックス効果を感じられる香りです。